
前回は基本的なニャオ等の鳴き声について、こちらの記事で説明をしました。
もちろんそれ以外でも鳴き声から読み取れる猫の鳴き声はあります。
こちらでは鳴き声でわかるねこのきもち、第二弾としてご紹介していきます。
目次
『ゴロゴロ』と喉をならすはどんなとき?
ゴロゴロ gorogoro [gourogouro]
ゴロゴロと猫が喉を鳴らす時には、だいたい『満足している!』『甘えている』などの猫の気持ち的にポジティブな印象を持っている人も多いと思います。
しかし実は、このゴロゴロには大きくワケて3つのパターンがあるのです。
ゴロゴロは猫によって大小があり、中には殆ど聞こえない子や「グルルルル」と聞こえる時があります。
同じゴロゴロでも違いがあるということを覚えておきましょう。
ニャウリンガル訳:気持ちいいにゃ~
猫ちゃんをなでてあげたり、かわいがってあげると、よく聞くことができると思います。
皆さんがよく知っているゴロゴロの意味の『気持ちいい』のサインです。
これは母乳を与えられた子猫が「満足」を伝えるものと同じなのです。
お母さんからのおっぱいで口がふさがっていても気持ちを伝えられるように、喉の奥で音を慣らす手段を身につけたと言われています。
その他のニャウリンガル訳:かまってほしいにゃ
飼い主に寄り添ってきながら『ゴロゴロ』する時があります。
これは主張している要求の時です。
『かまってほしいよ~』もしくは『ご飯がたべたい!』という時に聞く時があります。
満足している時の『ゴロゴロ』の時よりも音が大きく注意を惹きつけたいので『ニャオ』と一緒に使われる時も。
猫の気持ち的にも甘えたい時なので、無視しないであげてくださいね。
その他のニャウリンガル訳:落ち着かなくちゃだめにゃ
自分の不安や緊張を和らげるために『ゴロゴロ』する時があります。
こんな時は普段より上の2つの時よりも声色が低く、音が小さかったり弱いトーンの場合がほとんど。
病気などで調子が悪い時や苦手な事(爪切り等)をされている時に聞くことがあります。
爪切りなどのあからさまに苦手な時以外で、このゴロゴロに気づいた時は、体調をチェックしてみましょう。
『ウー』と唸るような声をだすのはどんなとき?
ウー uuu [u^]
ニャウリンガル訳:ほんとにやるのかにゃ!!
『シャー』と「こっちにくるにゃ!」と威嚇してもお互いが引き下がらなかった場合の、セカンドモードに移行した時の鳴き声。
『ミャーオ』『ウー』と喉の奥から絞りだすような声をだします。
「お前!ほんとにやるのか!」と相手の力量を図っているにらみ合いの時に聞く鳴き声です。
戦闘モードになったと思っても良いでしょう。あまり聞きたくない鳴き声ですね。
猫は元来、無益な争いを避ける動物です。
このモードになったとしても長いにらみ合いをして相手の力量がわかり、どちらかが、負けを認めれば立ち去ったりうずくまって決着です。
しかしどちらもひかなかった場合はゴングがなってしまい、戦いが始まってしまいます。
『ギャー』叫び声をだすのはどんなとき?
ギャー gyaaaaa [gya^^^]
ニャウリンガル訳:やめてくれにゃ!
夜にのら猫の決闘を耳にしたことがある人は、その中で耳をつんざくような鋭い「ギャー」という声を聞いたことはないでしょうか。
これは痛かったり、やめて欲しい時に聞く鳴き声なんです。
複数飼いをしている場合は、じゃれあっている最中に聞くこともあります。
じゃれあっていてついつい本気で咬みついてしまった場合に、咬まれたほうが『ギャー』と伝える。それにびっくりすると咬むのをやめます。
子猫の場合はこれで社会性を養うので重要といえば重要ですね。
また水嫌いな子が、お風呂に入れられそうになった際に『ギャー』と叫ぶことがあります。
基本的には「やめてほしい」気持ちの表れと覚えておくと良いでしょう。
『ナーオ』と大きく鳴くはどんなとき?
ナーオ naaao [nnaa^^oou]
ニャウリンガル訳:恋してるのにゃ!
猫の発情期になると聞ける『ナーオ』。
猫は年に数回の発情期があり、特に1~3月がピークでよく耳にすることがあるとおもいます。
これは異性へのアピールとされていて、メスがオスを誘うために鳴く声と言われています。
そのメスの声を真似ることで自分の強さを示します。
猫同士では、その声がオスかメスかの判断はできるので、メスの声にたくさんのオスが集まって喧嘩が始まるのも珍しくないのです。
また発情期には、性ホルモンの分泌が多くなることから、声がしゃがれたり普段とは違う声で鳴くことがありますが、発情期が終わることで元に戻りますのでご安心を。
『チッ、ンギャッ』と鳴くのはどんなとき?
ンギャッ ngya [ngyaltu]
ニャウリンガル訳:よっしゃ!いっちょやるにゃ!
じゃらし系等のオモチャで遊んでいる時などに聞ける鳴き方です。
獲物を狙って飛びかかろうとする時に『チッ』とこの声出ていれば気合をいれている証拠!
さらに興奮していると『ンギャッ』と短い声をあげます。
また隠してあったオモチャを発見した時など、喜びの時、思わず声として漏れた時に発せられる声になります。
今回の鳴き声は、どちらかというと基本的な時よりも感情が大きくなっている時に聞ける鳴き声が集まった感じですね。
次回は寝ている時など、特殊なケースで猫が鳴いている時の気持ちにスポットを当てたいと思います。
tesuto